昨夜見た夢が、静かに恐ろしくなる夢だったので、此処に残します。
私の父が亡くなりました。
実際に父はいませんが、夢では「亡くなってから十日」経っていました。
その父の遺産が、私の元に届けられます。
届けた彼は、自らを「冥界の郵便少年」と名乗り、美しい顔を私に向けて、無表情で一通の手紙を渡してくれました。
封を開けると、それは「不動産関係の遺産」であることが書かれた、父の直筆の手紙。
全ての処理と贈与が私宛に届けられたような内容でした。
本人が意識することなく手にしてしまった遺産は、高級マンションでした。
その建物、手紙を見る限り、完成してまだ幾日も経っていないようです。
どうしても外観を見たくなり、一人でマンションまで向かいました。
場面は急に切り替わり、暗い部屋に白い紙が一枚。
そこに、私のではない「誰かの手」が現れ、紙に何かを書き始めます。
その手は右手で、しかも、何故か包帯でぐるぐる巻きにされている。
持っているペンは万年筆。黒光りするそれに、怪しく付着する粘液質の液体。
まるで「血」のような。
その手が書き始めたのは、長方形。
それを対角線に直線を引き、更に半分の大きさの長方形を繋げて描く。
長方形を描いては、対角線を引いて、その長方形に接するように半分の大きさの長方形を描く。
それを静かに、そして無限に続ける右手。
よく聞くと、何かを呟きながら描き続けている。
「Z...Y...X...W...」
アルファベットを、後ろから順に読み上げている。
しかも、それはひとつ長方形を描き上げる毎に声に出している。
潰した声帯から、最後の命を振り絞って出しているような声。
聞いているだけでいたたまれなくなり、耳を塞ぎたくなる声。
そんな声も、呟きが終わる。
「...A」
最後の長方形を描き終えました。
それは、白い紙に「うずまき」を作り、「26番目の長方形」が渦の中央に配置されています。
最初の長方形とは比べ物にならない程に小さくなった長方形。
次第に、その白い紙が、ただの白い紙では無いことが分かってきました。
それは白紙ではなく、「白い地図」だったのです。
その地図の「A」にあたる場所。
それが、私が向かう、あの高級マンションだったのです。
…目が覚めました。
恐怖で汗をかき、着ていたパジャマが冷え切っていました。
恐ろしかったのは、この後。
私は、無意識なのか結果がそうなっただけなのか、
アルファベットの「A」の形をした積み木を、手に握って寝ていたのです。
私の父が亡くなりました。
実際に父はいませんが、夢では「亡くなってから十日」経っていました。
その父の遺産が、私の元に届けられます。
届けた彼は、自らを「冥界の郵便少年」と名乗り、美しい顔を私に向けて、無表情で一通の手紙を渡してくれました。
封を開けると、それは「不動産関係の遺産」であることが書かれた、父の直筆の手紙。
全ての処理と贈与が私宛に届けられたような内容でした。
本人が意識することなく手にしてしまった遺産は、高級マンションでした。
その建物、手紙を見る限り、完成してまだ幾日も経っていないようです。
どうしても外観を見たくなり、一人でマンションまで向かいました。
場面は急に切り替わり、暗い部屋に白い紙が一枚。
そこに、私のではない「誰かの手」が現れ、紙に何かを書き始めます。
その手は右手で、しかも、何故か包帯でぐるぐる巻きにされている。
持っているペンは万年筆。黒光りするそれに、怪しく付着する粘液質の液体。
まるで「血」のような。
その手が書き始めたのは、長方形。
それを対角線に直線を引き、更に半分の大きさの長方形を繋げて描く。
長方形を描いては、対角線を引いて、その長方形に接するように半分の大きさの長方形を描く。
それを静かに、そして無限に続ける右手。
よく聞くと、何かを呟きながら描き続けている。
「Z...Y...X...W...」
アルファベットを、後ろから順に読み上げている。
しかも、それはひとつ長方形を描き上げる毎に声に出している。
潰した声帯から、最後の命を振り絞って出しているような声。
聞いているだけでいたたまれなくなり、耳を塞ぎたくなる声。
そんな声も、呟きが終わる。
「...A」
最後の長方形を描き終えました。
それは、白い紙に「うずまき」を作り、「26番目の長方形」が渦の中央に配置されています。
最初の長方形とは比べ物にならない程に小さくなった長方形。
次第に、その白い紙が、ただの白い紙では無いことが分かってきました。
それは白紙ではなく、「白い地図」だったのです。
その地図の「A」にあたる場所。
それが、私が向かう、あの高級マンションだったのです。
…目が覚めました。
恐怖で汗をかき、着ていたパジャマが冷え切っていました。
恐ろしかったのは、この後。
私は、無意識なのか結果がそうなっただけなのか、
アルファベットの「A」の形をした積み木を、手に握って寝ていたのです。
2006.06.16 /
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