ただただ、淀む事無く流れる。

楽だけど、
それだけじゃいけないと思うけど。
そうやって生きてることが
殆どだと思う。

毎日をガッツポーズだけで生きていくような
心強さは、多分誰も持ち合わせていないんじゃないだろうか。

私はね。
多分、毎日は無理だ。
力を抜きたい日だってある。

ただただ降る雨を、
暗い部屋で眺めていたい時だってある。

そんな柱時計のような時間を過ごし、
気付くと現実に戻れるような、
精神の綱渡りを繰り返して、
「毎日」が形成されてるんだろうな。

コーヒー、
おいしい。
2006.07.11 /
怯えた男は
許しを乞うように
うつろに笑って
両手を差し出し

紅茶の染みた
切手をくれた
これさえあれば
郵便配達の
鞄に潜み
何処へでも行ける

トカゲより早く
かもめより遅く
自転車に揺られ
なだらかな夜に
闇の右手に
宝石のように
時に光るのは
いたづらをして
捨てられてしまった
子供達の楽団

包帯で真っ白な
少女を描いた
切手をもらって
何処へでも行こう

闇の右手に
宝石のように
子供達の楽団
アコーディオンを弾いておくれ
お別れみたいにさ

休みの国で
女に出会って
郵便配達は
自転車を捨てた

けれど僕には
切手があるさ
しばらく待てば
郵便配達も戻るだろう
何処へでも行ける

包帯で真っ白な
少女を描いた
切手をもらって
何処へでも行こう

沢山のたわいない
街をゆき過ぎよう
終わりなく続いてる
包帯を追いかけ

闇の右手に
宝石のように
子供達の楽団
アコーディオンを弾いておくれ
お別れみたいにさ

闇の、闇の右手に
光り輝く宝石のように
子供達の楽団
もう一度、もう一度アコーディオンを弾いて
お別れみたいにさ

神様におまけの一日をもらった少女は
真っ白な包帯を顔中に巻いて
結局部屋から出ることがなかった
神様は憐れに思い
少女を切手にして
彼女が何処へでも行けるようにしてあげた
切手は新興宗教団体のダイレクトメールに貼られ
すぐに捨てられ
その行方は誰にももうわからない
2006.07.11 /