まず最初に。

作家、貴志祐介さんを、私はとにかく尊敬しています。
独特の軽快な文章と、且つ、重厚な情報量。
登場人物の魅力あふれる表現など、どれをとっても秀逸です。

私にとって、最高の作家である、貴志祐介さん。

最初の出会いは、「十三番目のペルソナ(現在は、「ISOLA-十三番目のペルソナ-」に改題)」でした。
当時、多重人格サスペンスが大流行していて、これもその一冊だと、最初は思っていました。
色々読んでいた私は、とりあえず、気になったので買ったのです。
読んでみると、意外なことに気づきました。

私の場合、否定的な思いから出会ったメディアは、チャレンジしても、ことごとく「何か気に入らない」と興味が失せるのが殆どなんですが、これは違う。
世界に入れば入るほど、のめり込んでいく。

これが、プロの作品なんだ。

まざまざと見せ付けられました。


この後からは、出る作品は全て最新のうちに読破していきました。

「黒い家」
「クリムゾンの迷宮」
「天使の囀り」

そして、ついに出会ってしまいました。

「青の炎」

これは、同タイトルの映画も作られました。

初めてでした。
小説を読んで、涙を流したのは。
まだ読んでいない方のために、あえてストーリーは伏せますが、とにかく切ないお話です。
紹介の1文にもありますが、

「切ない殺人者」

という言葉が、すんなりと受け入れられるんです。
機会があれば、一度読んでいただきたいです。

そして、最新刊の

硝子のハンマー」。

これは、感動というほどの心の揺さぶりはありませんでしたが、貴志さんらしい、緻密な設定と文章が、エンタテイメントたっぷりの娯楽作に仕上げています。

ここまで、一人の作家を好きになるとは思っても居ませんでした。
今は、出る作品は全て読んでいこうと思っています。





…早く、次回作でないかな。
2006.10.18 /