私が働いている工場の「工場長」のお話。

見た目は、とにかくとっつきにくい感じです。

金髪の短髪。
ピアス。
タトゥー。
一重まぶた。
銜えタバコ。

…ちょっと間違うと、あっち系の人みたいです。

でもね。

それは私の勘違いでした。
人は、見かけで判断してはいけない、といういい見本です。

※※※

私が脳外科に運ばれたとき(過去記事参照)。
実は、一番心配していたのはどうやら、工場長だったらしいのです。

…しかし。
心配の矛先が違う。

どうやら、私が「登校拒否」をしたのだと思っていたらしく。

「何だ、嬢ちゃんはとうとうギブアップなのかい?」

と、私と同期の島津君に訊いていたようです。
…倒れてしまっただけであって、登校拒否するほど子供じゃないのですが…。

それからというもの。

工場長、色んなところで気を遣ってくれる。
良い意味で。

私の仕事ぶりは、とにかくへたれです。
毎日、何処かで怒られてます。
失敗してます。
同じ失敗はやらないように努力はしていますが。

そんな時に、当然ながら、工場長からの言葉もあります。
工場長、普段から口が悪いです。

「何考えてんだよ」
「そうじゃねえだろ!やめろ!」
「何でそうなるんだよ!」


勿論、私がへまをするからなんですが…。気を付けます。

で、そんな言葉が、少し内容が変わっていることに気が付きました。

「いいか、これはそろそろ覚えろ」
「いつまでたってもこれじゃあ、きりがないぞ」
「一年経ってそれだと、馬鹿にされるぞ」


…気付きましたか?
言葉の内容が変わっているのが。

そうなんです。

工場長、私の先を見せてくれてるんです。

一週間先。
一年先。
これからの職人生活。

それらを、考えてくれて居るんです。
それに気付いたとき、不覚にも、(自分の部屋だったので)泣きました。
嬉しくて。
ありがたくて。


…教えてくれる内容も、かなりレベルアップしました。
今までとは比較にならないくらい、難しい。

でも、工場長、訊いたら丁寧に教えてくれます。


…見かけで判断してごめんなさい。



最近は、ちょっとだけ世間話もしてくれるようになりました。
工場長、普段は絶対に無駄なことはしません。
仕事中の私語なんて、以ての外でした。
なのに、です。

「嬢ちゃん、小遣い制なの?」
「一ヶ月、いくらでやってるの」
「それじゃ、俺は無理だ」

他愛もない会話です。
でも、工場長なりに気を遣ってくれてるんだと思います。
すると、見えてきたことが。

実は、細かい所で工場長のフォローが入っていたんです。

私が次に使う道具をそっと後ろに置いていてくれたり。
重いモノを運ぶときには、その片側を持ってくれたり。
運びやすいように工夫することを教えてくれたり。

…彼女付きじゃなかったら、間違いなく惚れてた。






…冗談です、ごめんなさい。

とにかく、今は工場長が私のストッパーです。
いずれ、工場長の仕事を手伝えるようになりたいと思いました。
2007.01.27 /
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2007.01.27 /