私は、仕事を変わってそろそろ二ヶ月になろうとしています。
以前やっていた仕事場が突然潰れてしまい、今の職場に転職しました。
今の仕事は「鉄工所の見習い」であり、知らないことばかりの世界です。

勿論、道具どころか、言葉まで知らないことが多いです。
入ってきて間もない私が、以前からいる職人さんたちと同じような仕事が出来るはずもありません。

そんな中での仕事ですから、きついことも結構言われたりします。
理不尽な思いをすることもしょっちゅうです。
ですが。

そんな世界へ「お仕事させてください」と飛び込んだのは私ですから、そこで泣き言を言うつもりもありませんし、言い訳なんて尚更です。
でもね。
時々、精神的に追い詰められたりするのですよ。
「こんな働きぶりでいいのかな…辞めちゃおうかな…」
などと。

そんな時。
とこからともなく現れるのが、工場最年長の青木(仮名)さん。

ニコニコっとした笑顔で、私に向かってこう言います。

「(夜の)10時までには終わりそうかい?お姉ちゃん」

屈託の無い笑顔で、からかうために来るのですが、それが救いの元なんです。
私が決まって返す言葉は、
「定時までには終わらせます!w」
って、笑って返します。

笑って。

そんな時、少し心が軽くなっているのに気付きます。
青木さんがそこまで考えて私に声をかけているのかはわかりません。
おそらく、そこまで深くは考えていないでしょう。
でも、青木さんの言葉と、笑顔で救われたのは事実です。
「…悩んでいてもしょうがないな」
と思えるきっかけになったのも事実です。

要はですね。

悩みすぎる時ほど、答えは出ない

ということを言いたかったんです。
その時の空気に負けず、少しでも早く、でも少しずつ、以前の自分を取り戻すのが正解だなと思ったのでした。

青木さん、これからもよろしくお願いします。
2006.07.14 /
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