過激な日々。

ここでは、ちっちゃい女「もん」の、過激な毎日を綴っていきます。 毎日考えていることや、思うこと。 時には乱暴になったり、好きな詩を綴ったり。 少しでも心に留まったら、そっと言葉をください♪

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ショートストーリー。第四回。

●この記事の楽しみ方。

1・「続きから」の中に、最初に動画が用意されていますので、それを再生してください。
2・曲が流れ始めたら、その曲を聴きながら、その後に用意されているショートストーリーをお読み下さい。
3・読み終えましたら、お時間がある方は、小説の内容を反芻しながら、もう一度動画をご覧下さい。

では、内容が気になる方だけ、続きからどうぞ。












タイトル【War】

私はこれから、戦争に向かう。
輸送機内で、自分の銃と装備に身を包み、現場上空にさしかかるまで、待機している。
私の横では、相棒のリッグスがガムを食べながら装備を整えている。
ハンドガンとアサルトライフルだけは、細心の注意を払って整備しておきたいようだ。

冷たい鉄の感触が、私の心を冷やす。

「装備は見ておかないのか、ファレル」

リッグスは、まるで遠足前の子供のようにはしゃぎながら、私に訊いてきた。

「私の装備は特別製だからな。お前のとは違う」

そう言うと、リッグスが顔を上げて笑った。白い歯が、印象的だ。

私とリッグスの出会いは、兵舎だった。
私は女ながらに上級の成績を叩き出し、一躍有名人になった。
そうなると、軍人学校に来ている「男」という連中は単純だ。
自分より上位に昇った「女」には、体で分からせるという行動しか思いつかないらしい。
案の定、私は数人の男達に呼び出された。
集団で私を出迎えた連中の内、5人は急所を狙って行動を阻止することは出来たが、6人目で動きを止められた。
全身を静かに恐怖が張りつめようとしたとき、リッグスに出会った。

「俺、こんなかっこいい登場していいのかよ?」

ガムを噛みながら、白い歯を見せてその場の男を全員、動けなくした。
反撃されて、鼻血を出していたけど、私は連中から何もされずに済んだ。

それからだ。リッグスとの付き合いは。

男と女の関係になったことは一度もない。
だが、お互いがお互いを信頼している。

リッグスと一緒になった訓練では、いつも好成績を残していた。
教官から、怪しまれたぐらいだ。
息の合方が、まるで夫婦のそれに近いと言われたこともある。
実感はまるで無かったが。

「そろそろ現場上空だ!!総員、用意!!!」

一瞬にして走る緊張。

リッグスが、私の肩を抱いた。
耳元で、小声で。

「死ぬなよ」






「ハッチ、開くぞ!!!お前ら、全員帰って来いよ!!!!!」




轟音と共に、後部ハッチが開いた。
大気の冷たさが一気に機内に流れ込み、全身を緊張させる。
最後尾の奴らから、腰のマウントをサイドレールに引っかけ、今はカタパルトとなったハッチへと向かって滑り落ちていく。
一人、一人と、続けて空へと消えていく。

私の番だ。

マウントを、レールに取り付ける。
セフティ・レバーを外す。
体重が一気にハッチへと流れる。

その時。

リッグスの手が、私の手首を掴んだ。
強引に引き戻される。

「絶対に、死ぬな!!!」

そのまま、手は離された。
私の体は、空へと落ちていく。


どんどん小さくなる、リッグス。



…馬鹿野郎。
…私には何も言わせないつもりなのか。

重力に従って、私の体は、背中から大気を切り裂いて戦地へと落下していった。





それが、リッグスを見た、最後になった。





私は、戦争の意味を未だに分からない。
国が兵を集めた。
国が、敵を教えた。
国が、敵の殲滅方法を教えた。
私は、それに従った。
そうすると、英雄という称号を纏うことが出来た。

リッグスは、違った。

戦地で、出来るだけ敵と遭遇することを避け、現地の一般市民達を安全な場所へと誘導していたらしい。
何人も。何十人も。
私が、敵を何人も何十人も殲滅していたときに。
リッグスは、何十人も助けていた。

そんな時。

リッグスは、敵兵に見つかった。
武器を捨てて投降すれば、命だけは助ける手筈だったらしい。
しかし。
その時リッグスが武器を捨てれば、一般市民を巻き添えにして味方兵からの攻撃が始まることを予測したようだ。

リッグスは、銃口を敵に向けた。


敵の銃口が、リッグスに向けて火線を伸ばした。


リッグスのライフルは、全弾、装填されたままだった。
撃つ事無く、リッグスのライフルは地面に落ちた。

私は、無事に帰還した。

リッグスは、帰還こそしなかったが、何十人の命を助けた。

私は、英雄。

リッグスは、戦死者。



私には、まだ戦争の意味が分からない。
分からない。

【Fin】
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コメント

リッグス!リーーーーーーーッグス!!!!

 英雄とは、タダの称号に過ぎない、つまらないうす布に過ぎず、本当に大切なものは、他にあるんだ…
 でもそれをなんと呼べばいいのだろう?だれが知っているのだろう?

 本当に素晴らしき、輝かしい名を

と思いました。

 この作品は多分、ショートショートです。何故なら「英雄ノットイコール勝ち残ったもの」という、常識から外れたことを述べて終わったのですから。

確かにショートショートっぽくまとまりましたねhttp://blog70.fc2.com/image/icon/e/287.gif" alt="" width="14" height="15">

といっても
俺がショートショートを読んだのはぴえーるさんのとこでだけですが。



ショートショートって中国の故事成語みたいなストーリーですかね。。

ああーーー。。。。
こういうの、長編で読みたい感じだわ。。。。

もっと生々しい描写とかの中で浸ってしまいたい・・・・・・・・

話自体が良いものなだけに、物足りなさを感じてしまったよーーーーーーー
・・・ショートショートって、そういう難しさがあるのかな?(あんましよく分かってない


ではまたー

ぴえーるさん。

私は、沖縄出身です。
戦争の悲惨さは、子どもの頃から教えられてきました。

そもそも、戦争とは何なのか。
私の母様は戦争未体験ですが、母様のお爺ちゃん(私からしたら曾お祖父ちゃん)を戦争で亡くし、お祖母ちゃんから毎日のように戦争のつらさを訊いたと言ってました。
それを、私は次いでます。

変な意見ですが、戦争は絶対にいけない。

でも、兵器や武器には、異常なまでの好奇心が見える。

…これって、物凄く矛盾した心の動きのような気がします。



おっと。リッグスですが。
彼は、良いやつですよ。間違いなく。
英雄なんて人間が付けた称号なんて、無意味なくらい。

そんな人間でも、戦場では関係ないらしいです。

平等に、死への確率を上げている。
…それが、戦争です。ね。

あ、それと。
ショートショート、書いちゃってましたかw
今度は気を付けるようにします。

こめんと、ありがとうございました。

夜葬歌さん。

おお、ショートショートしてましたか♪

本人がそのつもりで描いてないので、複雑ですがw
なにわともあれ、誉めていただきありがとうございます。
精進いたします。

中国の故事成語。
それに通じるモノはありそうですね。

こめんと、ありがとうございました。

もぐたん。

お!
誉められてる!

えへへ。いいだろー。

てか、長編でこれは、ちょっとキツイかもしれない。
読み手の心が疲れることに構わずに、無遠慮に突っ走るストーリーになりそうですからねぇww

でも。
誉めていただいて悪い気はしないので、読める内はよんでやってください。

こめんと、ありがとうございました。

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もん。

Author:もん。
既に体の小ささは私の履歴書として胸を張る状態に。
すったもんだを経て、何とか仕事と住居を見つけることに成功。
地元の母様を守ることも出来て、満足満足。
相変わらず仮面ライダーも大好きで、次回のディケイドってどう?と眉間に皺を寄せる生意気なライダーファンとなりました。
そんなちっちゃい26歳。今年は27ですなぁ。
※プロフィール画像は、フィクションということにさせてください。
 うふふ。

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