このタイトル。
マジなんですよ。
この私が、お見合いなんぞをやったのです。

気になる方は、続きから。


何かのバトンを貰ったわけではなく、実際にお見合いをしたのです。
事の次第は、こんな感じです。

※  ※  ※
 
遡ること、一週間前。
工場で、突然社長から呼び出しが。

改まって呼ばれたので、「ああ、とうとうクビ宣告かな」と軽く覚悟して社長室へ。
ドアを開けると、そわそわした社長が。
何だか様子がおかしい。どうしたんだろう。

「まぁ、すわんな、嬢ちゃん」
「…はい」

訝しがりながら座ると、社長自らお茶を淹れてくれる。
…ますます怪しい。

「お見合い、してみない?」

社長、それはストレートすぎます…( ゚∀゚)アハハ

熱いお茶を、危うく噴霧しそうになるのを堪えて、やっと訊けたのは
「社長、どういうことですか」
という最低限の質問だけ。
聞いてみると、こんな感じでした。

・社長の友人の息子さんが、まだ結婚できずにいる。
・職人として腕は確かなのに、出会いがないため付き合える女性も居ない。
・誰か、女性を紹介してやってくれないか?

…はぁ。
その誰かが、私ですか?
…唐突ですよ、社長。

ちょっと呆れてしまって無言で居ると、それを完全拒否だと感じ取ったのか、社長が畳みかける畳みかける。

「いや、まずは引き受けてくれるだけでいいんだ、交通費とか食事代とかお金の部分は俺が全部持つ何の心配もいらない、そして、断ってくれて構わないんだよ、出会えるきっかけを作るだけで充分だろうから、最終的には、女性と気軽に話せるようにしたいっていう、たっての希望があるみたいで、力を貸して欲しいんだよ」

…社長。
…私には力業が有効だと知っているようですね。
伊達に私との付き合いが1年と9ヶ月じゃないですね。
これじゃあ、私がクビを縦に振るまではごり押ししてくるだろうし…。

仕方ない。
引き受けようか。

「…会ってみるだけなら」
「そうか!行ってくれるか!」

あからさまに喜ぶ社長を見て、内心気分が優れない私。
まあ、社長の顔を立ててあげよう。うん。

ご機嫌の社長から、日程と注意事項を聞いて、当日を迎えます。




…当日。

気分が優れないままの私は、一応社長のアドバイス通り、「一番まともで綺麗な服装」という服で決戦に挑みます。
白のスーツに身を包み、自分が出来る精一杯のメイクをして、相手の方との待ち合わせ場所へ社長と一緒に向かいます。
社長の来るまで待ち合わせ場所まで移動していたんですが、移動の車中で、社長が
「…雰囲気変わったな」
と、私を褒めてくれているのかどうかの微妙発言を連発。
そりゃあ、毎日汚れた作業服着てるから、スーツ姿になれば少しは変わるでしょ。
てか、変わらなかったら女としてかなりショック。

そんな空気の中、待ち合わせ場所に到着。
相手の方は先にいらして待っている様子でしたが、約束の時間まであと1時間以上はあるのに椅子に座って待っていたとは。
侮れないな、この相手は。

で、お見合い開始。
ここから先は意外とつまらないので、省略です。

さて、お見合いが終了して帰りの車中。

「で、どうする嬢ちゃん。受けるか」
「嫌です」

おそらく、社長の質問に即答できたのは、あれが最初で最後でしょう。もう無理。
社長も、
「そうか、分かった」
と言ったきり、終始無言。

そりゃそうでしょ。
いきなり会って、その初日で付き合うとかってありえないでしょ。
お互いに一目惚れでもしない限り。うん。
このお見合い制度、私には疑問が多いです。
他人から勧められて(場合によっては親からも)、そんなすぐに「付き合いたいです」と思うかどうか分からないじゃないですか。

…社長がそれ以上何も言わなかったので、帰りの車中は一転して重い空気。



…。
…だから嫌なんだよなぁ、お見合いって。

まあ、人様のお金で美味しい物が食べられたので、プラスマイナス0っとしておこうかな。

此処を見ている男性陣へ。
お見合いの席で、お互いに同年代と分かった時に、


「ああ、同級生だったんですね」


って、言わない方が良いよ。
何だか知らないけど、かなり怒りを呼び覚ます呪文らしいので。
とりあえず、覚えていてくださいね。
2007.12.20 /
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