過激な日々。

ここでは、ちっちゃい女「もん」の、過激な毎日を綴っていきます。 毎日考えていることや、思うこと。 時には乱暴になったり、好きな詩を綴ったり。 少しでも心に留まったら、そっと言葉をください♪

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ええっと…。

…今更、皆様に言いづらいことが…。
出来てしまいました。

ええっと…。

もしかしたら、もうしばらく、鉄鋼職人見習いを続けるかもしれません。
しかも。

見習いではなく、

職人。
…として。

あのですね。
ビックリしているのは本人で。
しかも、突然でした。

昨日と今日、社長と二人で足立区の現場に向かいました。
本来なら男性だけの現場なのですが、何せ今は忙しい状態。
ちっちゃい女の手でも借りたい状況らしく、三日がかり(明日も同じ現場の予定)の現場で私を使うこととなったようで。
で、最近は私が任される図面も多くなり、この現場も私が担当者。
私の最近の主な仕事は、図面から必要な材料と寸法を出し、それを指示して仕事を回すこと。
足を痛めた非力なちっちゃい女でも出来ることのようで。

私もやっていて楽しいので、ウキウキしながらやっていたのです。

でも、そんな仕事とも今月いっぱいでおさらばしなければならないと感じて。
ちょっぴり切なくなったり。
体のことだからしょうがないかとか諦めたり。

そんなこんなで今日の現場も終わり、明日に持ち越し。
で、帰りは社長と二人で小一時間ドライブ。

社長とドライブ(そんな楽しいモノでもない)するのは正直緊張するけど、嫌いではないのです。
ずっと社長が運転してくれるので、気まずい感じもありますが。

今日の帰りも、いつものように説教混じりのお喋りで終始するかと思っていたところ。
ふと、社長がかしこまって。

「嬢ちゃん。前に訊いた話しなんだけど」

「?…はい、何です?」

「えっとな、ウチを辞めるってことな。あれ、工場長と相談したんだよ」

「!…はい」

工場長。
私が今、この仕事を辞めていく上で、一番の気がかり。
私に先を見せてくれようとしてくれた、第一人者だからです。
こんな使えない小娘の特技を見つけだし、「図面管理」を任せて貰えるようになったのも、工場長のおかげと言っても過言では無いほど。
そんな人に、私が辞めることを伝えていませんでした。
いわば、私にとっての仕事上の「師匠」だから、言葉に詰まって言えなくなることが続いていたんです。
…そんな時に、社長は私に内緒で工場長と相談をしたらしい。
(ちなみに、社長以外には私が辞めることはまだ誰にも言っていません)

…で、工場長と相談してどうしたのさ?

「でな、あいつが言うんだよ」

「…(無言ながら、プレッシャーに押しつぶされそうな私)」




「今辞めさせるのは、勿体ない」

「…ってな」

やばい。
社長の目の前で涙が。
流れる寸前でぐぐっと瞼の奥で食い止める。

汚れた作業服の袖で、グシグシと目を擦る私。

「あいつはな、俺の所で働きだしたのが18,19の頃なんだよ
 それからもう20年近く俺のところで力をつけてきている
 でな、嬢ちゃん。あいつにとって仕事はな。生きていくための手段に過ぎないわけだ」

…社長が言おうとしていることが読めなくなった。でも黙って聞く私。

「そんな奴がな。今の今まで、俺に絶対にやってこなかったことがあるんだよ
 …それはな」

…しまった。社長。
それ以上言うと、私は瞼が決壊してしまいます…。、




「辞めていこうとする奴を、引き留めた事なんて一度も無いんだよ」



…ダメだ。
壊れた。
社長の目の前であるにも関わらず、涙がボロボロこぼれ落ちる。
それをばれるのが嫌で、窓の外を見続ける私。

「…なあ、嬢ちゃん。俺には、引き留める理由は無いと言ったよな。
 でもな、あいつには理由があったんだよ。
 折角慣れてきたのに、勿体ないって」

知っている。
私は知っている。
工場長は、私以上に体を壊している。
左肩にはボルトが埋め込まれている。
鎖骨も折れたまま変な風にくっつき、右肩だけなで肩。
それ以外にも、痛めた関節は数え切れないくらい。
…全部、休憩中に工場長が教えてくれた。

それでも、工場長は弱音を吐かない。
吐いたところを見たことがない。
私に見せないだけかもしれないけど。


「嬢ちゃんも知ってるとおり、あいつの体はボロボロだ。
 言っちゃ悪いが、嬢ちゃんの膝は、何処へ行っても同じだよ。
 ウチを辞めたからといって、治るようなモノじゃない。
 だから、ウチで社員になってそして少し給料も上げれば、
 嬢ちゃんも楽になるんじゃないかってな。
 …あいつが言うんだよ。俺に。」


ダメです社長。
声を殺すのも限界に近いです。
多分、肩は震えてる。

「だからな、嬢ちゃん。こう考えちゃどうだ。
 『膝を痛めずにやれる仕事を、ウチで一緒に考える』
 ってのは」

「…そうですね」

普通の声で、そう言うのがやっとでした。
鼻水は出るわ、窓を見続けるわで、社長にはバレバレだったようがな気もしますが。

あと、これも効きました。




「それとな、嬢ちゃんは仕事に関しちゃ短所の方が多い。でも、あいつは


嬢ちゃんの長所だけをどんどん俺に言うんだ


…相当、辞めて欲しくないんだろうな」


…工場長。
貴方は、いったい私に何を求めますか。
与えて貰ってばかりの私を。
引き留めたところで、誰も得しないのに。

…ありがとうございます。
…ありがとうございます。

心の中で何度もそう呟きました。





会社に戻ってくるまで、社長はそれから一切喋りませんでした。
私は、ただ静かに車外の流れる風景を見続けていました。

明日、社長に返事をするつもりです。


…その結果は、また明日ここで報告しますです。
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コメント

喜嬉

ええ仕事場やねぇ。

>『膝を痛めずにやれる仕事を、ウチで一緒に考える』
って言う一文にはしびれたわ。

ここまで言われたら続けるっきゃないか・・・な?

夜葬歌さん。

感激

こめんと、ありがとうございました。

エリさん。

最高の職場だと思います。
いい人達に恵まれました。

続けて、少しでも自分の能力を上げていきたいですよね。

感謝の嵐です。

こめんと、ありがとうございました。

歳のせいか、日記を読んでウルッと来ちゃいましたw

良い職場、良い人達に出会えましたね。
この両方に出会える人は数少ないと思います。
きっともんさんの大事な宝になると思います。

俺は今年から所長になりましたが、辞めると言った人を
止めるケースは数少ないです。
だって替わりを入れればいいだけだからw
それでも止める時は、「こいつを辞めさせるのは勿体無い。
まだこれから伸びる」と判断した時だけです。

もんさんが思っている以上にもんさんにはスキルがあると判断したのでしょうね。

女性には辛い職業でしょうが頑張って下さい。

くまさん。

忙しいところ、こめんとさんきゅうです。

そうなんですよね。求められるウチが、華だと思います。
そして、良い職場を見つけたと思います。
良い人たちも。
確かに体はキツイし、慣れない事だらけだし、いつまで経っても技術は進歩しないし。
それでも置いてくれて、仕事をさせてくれるってことがどういうことなのか。
最近、少しですが分かってきた気がします。

くまさんも、昇進おめでとうございます。
私なんかよりも何倍も大変だと思いますが、適度に気をほぐしながら、いつものような「のほほん」としたくまさんで居てください。
暖かい言葉、感謝です。

こめんと、ありがとうございました。

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プロフィール

もん。

Author:もん。
既に体の小ささは私の履歴書として胸を張る状態に。
すったもんだを経て、何とか仕事と住居を見つけることに成功。
地元の母様を守ることも出来て、満足満足。
相変わらず仮面ライダーも大好きで、次回のディケイドってどう?と眉間に皺を寄せる生意気なライダーファンとなりました。
そんなちっちゃい26歳。今年は27ですなぁ。
※プロフィール画像は、フィクションということにさせてください。
 うふふ。

フラッシュ クロック 「傀儡人間」

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